こんにちは!
いつもご購読ありがとうございます。
タケゾーです。
本日は「アミノ酸」について深堀していきます。
「アミノ酸」・・・よく最近は聞くし、スポーツしてる人、筋トレしてる人はもちろん知っているキーワードだと思います。
「アミノ酸」がどういうもので、どんな作用をしていて、体内でなぜ必要かをさらに知ると、食事のチョイスも変わってきたりもします。
今回はこのアミノ酸の発見の歴史や、種類などについて投稿していきます。
この投稿を読むと
- タンパク質を構成するアミノ酸の種類がわかる
- 分解と吸収についてわかる
- 発見の歴史についてわかる
タンパク質の情報が知りたい方はこちらも合わせてどうぞ!
簡単な5大栄養素の入り口としておすすめです!


アミノ酸とは
タンパク質を構成するアミノ酸
ヒトを構成する重要な成分であるタンパク質は、体重の約20%を占めています。
- 筋肉
- 爪
- 皮膚
- 毛髪
- 臓器
- 血液の成分
- 体内での化学反応に不可欠な酵素
- 科学的な情報を伝達するホルモン
- 免疫に重要な働きをする抗体
様々な部分がタンパク質でつくられています。
このタンパク質を構成する最小単位の分子が「アミノ酸」です。
ヒトの体内では20種類のアミノ酸の組み合わせで、数・配列の違う10万種類ものタンパク質が生合成されています。
この配列は遺伝子(DNA)によって決定されています。
*タンパク質を構成するアミノ酸
- グリシン(Gly)
- アラニン(Ala)
- バリン(Val)
- ロイシン(Leu)
- イソロイシン(Ile)
- セリン(Ser )
- スレオニン(Thr)
- リジン(Lys)
- アルギニン(Arg)
- アスパラギン酸(Asp)
- アスパラギン(Asn)
- グルタミン酸(Glu)
- グルタミン(Gin)
- システイン(Cys)
- メチオニン(Met)
- フェニルアラニン(Phe)
- チロシン(Tyr)
- プロリン(Pro)
- トリプトファン(Trp)
- ヒスチジン(His)
*_____が9種類の必須アミノ酸
タンパク質の分解と吸収
ヒトの体内では、常にタンパク質の合成と分解が繰り返されています。
体の中のタンパク質はアミノ酸を経て、水と炭酸ガス、または尿素などとなって、少しづつ尿や便から失われていきます。
よって健康な体を維持していくためには、常にタンパク質を食べ続けることでアミノ酸が補給できることになります。
食物として摂取されたタンパク質は、胃、十二指腸へと進みながら、アミノ酸やアミノ酸がいくつか連なった「ペプチド」に分解されます。
そして小腸の粘膜上皮から吸収されます。
吸収されたアミノ酸は、血液に乗って肝臓や他の臓器へと送られます。
そしてヒトの体を構成する様々なタンパク質へと生まれ変わるほか、エネルギー源としても利用されます。
「タンパク態のアミノ酸」と「遊離アミノ酸」
アミノ酸はヒトの体内でタンパク質を構成してるだけでなく、細胞や血液中などにバラバラの状態で存在しています。
ビタミンやホルモンを作る材料となったり、生理機能の維持に重要な役割を担ってもいます。
その働き方の違いから「タンパク態のアミノ酸」と「遊離アミノ酸」と呼び方を分けることができます。
- 「タンパク態のアミノ酸」
- ヒトの体内でタンパク質を構成しているものを指します。
- 「遊離アミノ酸」
- 細胞や血中に存在し、ビタミンやホルモンの材料になったり、生理機能に重要な役割を担っていたりもします。
- トリプトファン ⇨ セロトニン(神経伝達物質)の材料に。
- フェニルアラニン・チロシン ⇨ カテコールアミン類(ドーパミン・アドレナリンやノルアドレナリン)などのホルモンとして機能する材料に。
必須アミノ酸の働き
必須アミノ酸のそれぞれの働きを今回は簡単に説明していきます。
今後の投稿で、もっとそれぞれを深く掘り下げていきますのでそちらをご覧ください。
- イソロイシン
- 成長促進・肝機能を高める・神経系の働きを高める・血管を拡張する
- ロイシン
- 肝機能を高める
- リジン
- 成長促進・肝機能を高める・集中力を高める
- ヒスチジン
- 成長促進・ストレス予防・性的興味を高める
- バリン
- 成長促進・血液中の窒素バランスを保つ
- トリプトファン
- うつ病改善・睡眠障害改善・痛みを和らげる
- スレオニン
- 成長促進・肝臓へ脂肪が蓄積するのを予防する
- フェニルアラニン
- 脳の働きを高める・血圧上昇・うつ病改善
- メチオニン
- 傷の改善・うつ病改善
成長促進、肝機能を高める、こういった作用が多いのが必須アミノ酸ですね。
体の成長にはアミノ酸、タンパク質は絶対に外せないとうことがわかります。
アミノ酸の詳しい投稿はこちらをご覧ください

アミノ酸発見の歴史
19世紀初頭から現在に至るまで、自然界からは約500種類のアミノ酸が発見されています!
- 「アスパラギン」
- 世界で初めて発見されたアミノ酸。
- フランスの科学者ヴォケランとロビケが1806年に実験から発見。
- アスパラガスの芽の抽出物からアミノ酸の結晶の分離に成功。
- アスパラガスにちなんで「アスパラギン」と命名。
- 「シスチン」
- 1810年に尿結石から発見される。
- 「グリシン」
- 1820年にゼラチンから発見される。
- 「ロイシン」
- 筋肉や羊毛から発見される。
- 19世紀の間に「チロシン」「セリン」「バリン」「アラニン」「フェニルアラニン」が発見される。
- 「グルタミン酸」
- 1866年にドイツのリットハウゼンが発見。
- 小麦のタンパクの「グルテン」から取り出し命名。
タンパク質がアミノ酸から作られていることは、1953年にイギリスの科学者サンガーによって、ウシの膵臓から分泌されるインスリンの51個のアミノ酸配列を明らかにしたことで証明しました。
ヒト・ウシ・ブタ・ヒツジなど、いろいろな動物のインスリンのアミノ酸配列は51個のうち、3種のアミノ酸の配列が異なるだけということもわかっています。
いかがでしたでしょうか。
アミノ酸が発見されるまでには、いろいろな偶然も重なりながらも、地道な研究があったおかげなんですね。
よく、トレーニングをされている方は耳にする「BCAA」や「EAA」。
「BCAA」はバリン・ロイシン・イソロイシンの3つの総称です。
「EAA」は9種の必須アミノ酸を指す言葉です。
どちらも体作りには欠かせないアミノ酸群です。
今後はこういった細かいアミノ酸にもフォーカスして投稿していきますので、ご購読していただけるとやる気がアップします笑
ありがとうございました。

