こんにちは!
いつもご購読ありがとうございます。
タケゾーです。
今回も、おすすめする本の紹介です。
今回の本は、ネットワークビジネスとか関係なしに、世の中の人たちに是非読んでいただきたいものでもあります。
武士道
新渡戸稲造 著:岬龍一郎 訳

「武士道」
僕が初めて読んだのは大学生の時でした。
どんな時代にも日本人としてだけでなく、人として確固たる信念を持って生きて行くことに感銘を受けた本です。
就職活動でも多いに役立ちました。
おすすめする理由
・日本人の持つ「美徳」の価値が理解しやすい
題名からしてすごく小難しく感じてしまう方が多いかと思います。
事実、僕はそうでした笑
父から勧められた本でしたが、知らなかったらもしかしたら一生、手に取らずに終わったかもしれないです。
よくサッカースタジアムで試合が終わった後に、日本人は自分たちが座っていた場所だけでなく、その周辺も含めてゴミ拾いや後片付けをして帰って行く、というニュースが時々見かけますよね。
僕たち日本人からすると誇らしくもあるし、すごく特別、誰かに褒められたくて行っている行為でもない。
諸外国の人から見たら不思議な光景に思われるのかもしれませんが、国内で同じことをしても、さほどニュース記事になるようなものではありません。
じゃあ、なぜその行為をしてるの?
って質問されると、特に理由や説明ってできないんですよね、だって本能的にしているからです。
僕は「武士道」を読んでから、その行為や行動がなぜ当たり前にできるのが日本人なのかというのが理解できました。
だからこそ、日本人で良かった、この先もその「芯」となる部分を大切にしようと思えるようになりました。
社会人となった時に、どんな「芯」を持つかって、仕事の交渉やミーティング、プレゼンなどにおいて大事だと気づかされました。
・生き方について、これほどわかりやすい本は見たことない
書店に行けば、数多くの成功哲学系の本はたくさんあります。
僕も好きですから、時間さえあればこれまでも幾つか読んできました。
その中でも、1、2位を争うぐらい腑に落ちたのがこの本でした。
生き方って、人それぞれですが、迷惑かけなければそれでいいって話ではないんですよね。
「武士道」はすごく有能な武士が考えて、その人1人の頭脳が作り上げた「生き方論」ではないんです。
もしくは、特定の立派な武士の生涯をもとにするものでもないです。
数十年、数百年の長きにわたる日本の歴史の中で、武士の生き方として自発的に作られていき、発達を遂げたものです。
何をすべきだ、何をしなければいけない、考え方はこう持つべきだという内容ではなく、
「武士道精神」とは本来なら僕たちのDNAに刻み込まれているものなんだよ、ということが実感できました。
・社会において、持つべき「プライド」がはっきりわかる
社会に出ると、学生時代とは違い、大きな責任や要求が乗っかってきます。
学生時代は、何か部活や勉強でも仮に達成できなくても、その過程を見てくれている親や教師らが讃えてくれたり認めてくれます。
しかし、社会人となると話は変わってきます。
いくら努力して頑張ったとしても、結果がついてこなければ、評価の対象には一切なりません。
結果が全て、容赦ない世界ではあります。
そのような世界で人に教えを請う、素直になるといった場合に、「要らないプライド」を大事に大事に持ち続けてる人がいます。
本人は必要と思っているのかもしれませんが、そのプライドが邪魔して素直になれないケースはいくらでもあると思います。
「武士道」を読んだことによって、必要不要が僕ははっきりすることができました。
ここは大事にすべき誇り、これは正直持っていては成長はできない誇り、という判別ができると、人は一気に急成長できたりもします。
これはスポーツの世界でも同じだと思います。
人としてこのプライドは捨ててはいけないが、家族や身内のためならば、こっちのプライドは捨ててでも歯をくいしばる必要がある
こんな風に考え方を変えてくれたのも「武士道」でした。
・日本人として礼儀・礼節、品を尊重できるようになる
よく大相撲の世界で「品格」ということが話題になることがあります。
横綱の品格・・・
実際にこの報道に対しても、世代ごとですごく捉え方が違うと思います。
強ければ何をしてもかっこいいと応援する人もいますが、なぜそう思えない人たちも多くいるのでしょうか?
それこそが「武士道」を読むと明確になります。
最近だと、オリンピックの柔道、阿部兄弟が同日金メダルを取って話題となっていますが、その中でも阿部一二三選手の姿勢が僕はすごく感動しました。
決勝を終えて、普通だったら喜びを爆発させたい中で、一切表に出さずに畳を降りる際には、座礼して深々と感謝の姿勢をとられました。
こういった姿勢は73kg級の大野将平選手にも見られます。
試合場の上ではガッツポーズや敗者に対してアピールするような姿勢は取るべきではない。
柔道の世界では当然のごとく知られていますが、どうしても抑えきれない選手もたくさんいます。
相手の選手にも対しても尊敬の念を忘れない。
この舞台があったのは、大会関係者、戦った対戦相手、すべての環境に対して感謝を忘れてはいけないという柔道精神を意識していないと、できない立ち振る舞いだったと思います。
自分が他からどう見られているか、自分というフィルターを通して日本の柔道が世界中に映るということが自覚されていますよね。
横綱の品格問題も同じだと思います。
横綱というフィルターを通して次世代の力士、もしくは子供達がどのような力士を目指していくかというところに繋がるからこそ、問題提起が起こってしまうと思います。
「武士道」を通してこういう部分にも自分の考えがしっかりと持てるようになります。
・今の時代に最も必要な精神論
精神論というと、すごく大げさなイメージに見られがちですが、SNSの普及によってどこで誰に見られているかわからない時代です。
そんな中でも多くなってるのが、自分がどう映っているかまったく意識していない犯罪が多いということです。
「あおり運転」「SNSによって特定の人への誹謗中傷」「飲食店でのテロ動画」・・
これらは普通に考えて、相手側の立場になれればできるはずのないことばかりです。
あおられたら怖い・・・
声も顔も知らない人からメッセージ越しに誹謗中傷・・・
食事をしている裏側で、厨房が不衛生な状態を知ったら・・・
誰に教わることもなく、こういった行為はしてはいけないと認識できることが、いつしかできなくなってきてしまっています。
いくら自己啓発本を読んでも、成功者の本を読んでも、これらの行為のブレーキにはなりにくいです。
本来なら備わっているはずの精神論が、再び自覚できるのも「武士道」精神だと思っています。
まとめ
「敵に塩を送る」
武田信玄と上杉謙信とのやりとりを意味した言葉です。
敵だとしても、尊敬に値する人物。
常に全ての物事に感謝でき、敬う気持ちを忘れずにするために、僕は定期的に「武士道」を読むようにしています。
偉そうに書いてきましたが、できた人間ではないからこそ、忘れてしまいます。
だからこそ、読み返して、そうだったそうだったと頷く毎日ですwww

僕は450円の自己投資は、価格以上のものを手に入れられると本気で思っています。
超オススメの1冊です!
武士道 (PHP文庫) [ 新渡戸稲造 ] いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)ここまで、ご購読ありがとうございました。
ぜひ、自己啓発本、成功哲学本が好きな方、もしくは飽きてしまった方には絶対にオススメです!